こんにちは、AYAです。
皆さんは、アメリカにある『アンテロープキャニオン』という渓谷をご存じでしょうか?アリゾナ州にあり、長い年月をかけて風や雨が岩を侵食することで、神秘的な景色が見られるようになり観光スポットとして人気の場所です。
残念ながら、昨年末から新型コロナウイルス感染拡大防止の措置として閉鎖されていますが、今回は過去の体験をもとに『アンテロープキャニオン』を紹介します。 見どころや撮影の仕方、おすすめの服装や持ち物などもあわせてお伝えします。
『アンテロープキャニオン』とは?

『アンテロープキャニオン』は、『グランドサークル 』と呼ばれるエリアの中にある渓谷の1つ。ちなみに、そもそも『グランドサークル』とは、アメリカのユタ州とアリゾナ州の州境にある湖を中心に、半径 230 kmの円の中に含まれるエリアを指します。
『グランドサークル』には 『グランドキャニオン』をはじめとして、観光名所として名高いスポットが多く含まれています。『アンテロープキャニオン』もその人気スポットの1つで、映画やミュージックビデオのロケ地としてよく使われるので、見たことがある人も多いのではないでしょうか。
アッパーアンテロープキャニオン

『アンテロープキャニオン』を見て回るルートは主に2つあります。その2つのルートが「アッパーアンテロープキャニオン」と「ロウアーアンテロープキャニオン」。そして最近では「アンテロープキャニオンX」と呼ばれるルートもあるようです。 「アンテロープキャニオンX」 はまだ、ツアーを実施している会社も少なく、観光ルートとしての認知度は低いです。
さて、「アッパー」と「ロウアー」の大きな違いは、「ハイビーム」という現象が見られるかどうかなんです。地上から日差しが差し込む、まるでスポットライトのようなこの現象は、「アッパー」のルートでかつ夏の午前中~お昼頃に条件が揃った場合のみ見られます。そのため、行く時期が夏であれば、こちらのルートがおすすめです。
そして、2つのルートの違いはもう1つ。それは歩くルートの距離や険しさです。ツアーの場合、「アッパー」へは入口ぎりぎりまでジープで移動するため、歩く距離が短くなります。そのため、体力に自信がない方にもおすすめです。
ロウアーアンテロープキャニオン

一方の「ロウアー」はというと、最初の入口から渓谷の入口までが遠く、炎天下を歩きます。また、渓谷に入ってからもハシゴのような階段を上り下りするため、体力に自信がある方におすすめです。
ただしかなり道幅が狭く、昼間でも暗く天井の低い箇所があるので、閉所恐怖症の方は「アッパー」のルートがいいかもしれません。体力にかなり自信がある場合は、両方のルートを歩くこともできます。
『アンテロープキャニオン』にはツアーで行くべき?

『アンテロープキャニオン』では、「アッパー」を進む場合はツアーでしか行かれません。そのため「ビーム」を見たい場合は、ツアーへの参加が必須です。しかし、「ロウアー」であれば、ツアーでなくても個人で行くことができます。
ツアーの場合、ありがたいことに、入口でボトルウォーターが配られます!また、必ず全員が揃っているか確認、危険な場所はフォローをしてくれたり写真撮影もしてくれるので安心して充実した観光ができます。
そして何より、乾燥した炎天下で高低差もある場所を歩く前後に車の運転・・・となるとかなり体力を消耗します。旅は安全第一なので、やはりツアーの方がいいのではないでしょうか。
日本からもインターネットを使って日本語で予約できるほか、現地のホテルなどでも予約が可能です。
『アンテロープキャニオン』をiphoneで美しく撮影するには?

自然の彫刻とも言える『アンテロープキャニオン』の光景は、神秘的で言葉がなくなるほどの美しさ。せっかくそんな光景を目にしたなら、写真にもおさめたいですよね。もちろん、そのまま撮影をしてもその壮大さは残せるのですが、例えばiphoneでもある設定をするとより美しく鮮明な写真が撮影できます。

そのある設定で撮った写真がこちらです。アプリを使った難しい加工は一切せず、撮影時の設定のみでここまで鮮やかに撮ることができます。そこで、私がガイドさんに習った方法をお伝えします。
フラッシュを「OFF」

カメラを開いて、左上のフラッシュ(稲妻マーク)を押すと設定変更ができるので「OFF」にします。
ビビッド(暖かい)のフィルターを設定

右上の円が3つ重なったマークを押すと、いくつかフィルターの種類が表示されます。横にスライドして「ビビッド(暖かい)」に設定するだけ。これで先ほどのような写真を撮影できます!
『アンテロープキャニオン』への行き方

『アンテロープキャニオン』へと行く手段は、ツアー、国内線飛行機、個人(レンタカー)があります。アンテロープキャニオンへは、ラスベガスからの出発となります。
ツアーではラスベガスのホテルまでお迎えが来て、往復で約9時間前後の道のりです。レンタカーで行くことも可能ですが、往復9時間の道のりを運転して渓谷内を歩く体力が心配なので、ラスベガスからのツアーに参加することをおすすめします。
ツアーの場合はグランドキャニオンもコースに含んでいる場合もあるので、旅行の日程と照らし合わせてプランを組んでくださいね。
ちなみにツアーのお迎えは、深夜2時以降です。そのため、もし個人で行こうと考えている方はそのくらいの時間に出発した方がよいこともお忘れなく。

「ロウアー」のルートでは、入口からずっとこのような岩道を歩き、階段で渓谷内に入って行きます。こうした場所の歩き方も、ツアーであれば教えてもらえるので安心♪
『アンテロープキャニオン』のベストシーズンは?

『アンテロープキャニオン』のベストシーズンは、4〜10月頃と言われています。ただ、6〜8月の時期は、アメリカも夏で気温が非常に高くなる為、長時間歩くことが難しいかもしれません。なお、訪れるのにおすすめの時間帯は、午前11時〜午後1時頃です。この時間帯だと、アッパーでは「ビーム」が見られる可能性が高くなります。
【ファッション】『アンテロープキャニオン』でおすすめの服装

『アンテロープキャニオン』は岩肌に囲まれ、直射日光を浴びる場所です。しかも、ベストシーズンが4~10月と暑い時期なので、「暑さをしのぎつつ、動きやすい恰好」がおすすめです。
そこで今回は、ストーンウォッシュ加工が施されたおしゃれなくすみカラーのTシャツを紹介します。暑い場所での服装で、Tシャツは間違いなし!デニムと合わせることで動きやすいだけでなく、絶妙カラーが壮大な大地の岩肌とマッチして写真映えもバッチリ◎
ショートパンツ合わせもかわいいですが、『アンテロープキャニオン』ではけがのないようご注意ください。
その他、靴はスニーカーが絶対おすすめです。渓谷内では足元が砂で汚れますが、乾燥しているので出てきてから払えば気になりません。歩きやすさや安全を第一に、サンダルではなくスニーカーで行きましょう。
なお、急な階段を上り下りすることから、できる限り手荷物はコンパクトに。最低限として、飲料水、サングラス、帽子、日焼け止め、カメラをコンパクトなバッグに入れ、両手があくように持ち歩くといいですよ!
セットで行きたい!『ホースシューベント』

『アンテロープキャニオン』から歩いて15分歩く場所にあり、必ず見てほしい絶景ポイントがこの『ホースシューベント』。ツアーだとおそらく、 『アンテロープキャニオン』 の前に行くのではないでしょうか。
コロラド川が馬蹄(馬の蹄鉄)の形に蛇行した場所で、立って上から見るときれいな馬蹄型を見下ろせます。現在は手すりや柵があるようですが、転落やけがのないよう注意してください。

『ホースシューベント』に関する説明書きの看板です。右下に人が非常に薄い岩に乗っている写真があります。岩の端に行くと、転落や崩落の危険があるため、注意喚起がされています。現在の柵の位置が明確ではないですが、もし今後行かれることがあったら安全優先で楽しんでくださいね。
とにかく日本では絶対に見られない景色が広がっていて、自然の雄大さに圧倒されます。こうした人生観を変える旅にまた行けるようになるといいですね。

フリーランスライターとして、旅行記事を中心に執筆しています。
趣味は海外旅行!ハワイ在住経験あり◎色彩検定2級保有。
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